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アメリカ人がこよなく愛するサイドディッシュの一つ。 今回紹介するのはマカロニ&チーズです。茹でたマカロニにチーズソースを絡めた料理で、アメリカではオーブンで焼くタイプと、焼かないタイプ、そしてベシャメルソースベースとエバミルクベースに分かれます。マカロニ&チーズの原型はイタリアのパスタ料理で、数世紀かけてヨーロッパ中に広まりました。 この料理がアメリカに初めて登場したのは19世紀初頭で、6ヶ月間のヨーロッパ視察旅行を終えた第三代大統領トーマス・ジェファーソンが視察先で仕入れたパスタマシーンをアメリカに持ち帰り、これを使って「マカロニパイ」の名前で自宅もしくはホワイトハウスの料理人に作らせたのが始まりと言われています。 この時のマカロニ&チーズは、茹でたマカロニをバター、塩、おろしたチーズ(チェダーチーズもしくはアメリカンチーズ)と合わせてオーブンで15分程焼いたものでした。 その後、ホワイトソース(ベシャメルソース)にチェダーチーズを溶かしいれたチーズソースを使ったマカロニ&チーズが南部で広まりますが、この料理が全米中で気軽に作られる様になったのは、1937年に発売されたクラフトフーズ社のKraft Dinner(Macaroni&Cheese)の影響が大きいでしょう。これはミニサイズのマカロニと粉末や液体のチーズソースが同封された箱入り商品で、チェダーチーズの酸味とマカロニの組み合わせにいまいち馴染めない日本人にも合う味だと思います。 私もこれを先に覚えてしまったので、チェダーチーズのみを使ったマカロニ&チーズは余り好みではありません。 と言う事で、今回はクラフトバージョンの味に近い、プロセスチーズ(アメリカンチーズ)を使ったマカロニ&チーズを紹介します。チェダーチーズがお好きな方は、同量のチェダーチーズを使って下さい。 注意事項 今回のチーズはスライスチーズを使用します。日本のスライスチーズには、チーズバーガーに使う加熱すると柔らかくなるタイプ、そして、とろりと糸を引いて溶けるタイプがありますが、前者を用意して下さい。 アメリカでマカロニ&チーズに使うマカロニは圧倒的にエルボーマカロニ(写真)ですが、日本では手に入るタイプのマカロニで結構です。 材料 4~5人分 注意:カップ表記はアメリカサイズの240ccです。 ・マカロニ 130g ・スライスチーズ(アメリカンチーズ)* 150g(7~8枚相当) ・卵 1個(正味50~55g) ・エバミルク 180cc (3/4C) ・バター又はマーガリン 小さじ2 ・イエローマスタード(オプション)** 小さじ1/2 ・塩 適量 ・黒胡椒 少々 *日本のスライスチーズを使う場合は、とろけないタイプを使用。 **ホットドッグ用の辛くないマスタードの事。チェダーチーズを使う場合は不要。 作り方 スライスチーズはボウルに千切って入れ、室温に戻しておきます。 そこに溶き卵、エバミルク、バター(又はマーガリン)、オプションのイエローマスタード、黒胡椒を加え 大雑把に混ぜ合わせておきます。これがチーズソースになります。 マカロニはパッケージの表示時間+1分茹でて湯を捨て、同じ鍋に戻します。 (ザルにさっと空ける程度。丁寧に水気を切る必要はありません) 前述のチーズソースの材料を茹でたマカロニが入った鍋に一気に入れ、強めの中火にかけます。 焦げないように常にかき混ぜていると段々チーズが溶けて 果たしてこんなにソースだらけで大丈夫だろうかと言う様相になりますが、気にせず約5分かき混ぜながら加熱を続け、ソースがフツフツとしたら火から下ろして塩で味を調え1分休ませれば 出来上がりです。冷めるとマカロニがソースを吸ってしまうので、可能な限り出来たてを召し上がって下さい。 バリエーション 角切りのハムや調理済みの鶏肉、茹でて小さく切ったブロッコリーやグリーンピースを加えると、メインディッシュにもなります。 おまけの豆知識 チェダーチーズ、アメリカンチーズ(プロセスチーズ)の黄色は合成着色料では無く、パプリカや写真のアナトー(ベニノキの種子)を使っています。
by TasteSouth
| 2011-03-31 23:35
| Side Dishes 副菜
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